テーマ3・一番シンプルな習慣化のコツ
●一番簡単なイメージの使い方
「習慣化のシンプルなコツ」では、イメージ(代表記憶)がいかに私たちの行動に大きな影響を与えているのかを説明しました。
その上で、「代表記憶を見える化する方法」と「代表記憶を調整する方法」をお伝えしました。
代表記憶を書き変えるには、代表記憶の特徴(「色」「大きさ」「明るさ」など)を明らかにしなければならず、やや難しいと感じられたという方もいらっしゃるかもしれません。
ただし、習慣化に役立つイメージの活用は、代表記憶の書き換えだけではありません。
ものすごく簡単に使うだけでも十分な効果があります。
●色を変えるだけで、だいぶ行動しやすくなる
例えば、億劫(おっくう)で習慣化のための行動を起こしにくい時には、
その行動を思い浮かべて、オレンジ色や金色に変えるだけでいいのです。
例えば、私はジョギングをするためにジムへ行く前に億劫だと感じることがあります。
こんな時には、億劫(おっくう)だと感じるジョギングを思い浮かべて、
それを明るいオレンジ色にするのです。
私の場合は、明るいオレンジ色の光に包まれてジョギングしているイメージにします。
試してみるとわかりますが、それだけでエネルギーに満ち溢れてきます。
億劫だったのが、「行こう!」というすがすがしい気持ちになってきます。
少なくとも頭がスッキリとしたり、身体が軽くなったりします。
億劫だと感じたり、苦手だと感じた時に、
それをエネルギッシュな色で包むだけですから、
誰でもすぐにできます。
●さらに、目的(目標)と習慣化するための行動を結びつける
今しがた、ご紹介したように「色を変える」だけでも、
行動を起こしやすくなりますが、もう一つとても簡単なことを
付け加えると、さらに効果が倍増します。
それは、「習慣化のシンプルなコツ」の215ページでご紹介した、
「目標と習慣化したい行動をつなげた宣言文」を思い浮かべるというものです。
つまり、
「~(あなたの目標)したい、だから(新しい行動)を習慣化する」
を思い浮かべるのです。
こんなの当たり前に思うかもしれませんが、このブログのテーマ1で以下のことをお伝えしたのを思い出してください。
『理性的な判断は「遠い所(深い所)から、かすかに(静かに)聞こえてくる声」である場合が多い』
『一方で、「感覚・感情からの判断」はとても身近に強く感じられるもの、つまりは近い場所から大きな声で聞こえてくることが多い』
つまり、億劫になっている時(めんどくさくなっている時)には、視野が狭くなって、目的や目標がわからなくなるのです。
「感覚・感情からの判断」は短期的な視野で、「理性的な判断」は長期的な視野だともお伝えしていますね。
億劫になっている時(めんどくさくなっている時)には、先のことを考えられなくなり、
今、楽だったら良いと、安易に考えてしまいがちになるのです。
そこで、意識的に、何のための習慣化であるかを思い出すために、以下のセンテンスを思い浮かべるのです。
「~(あなたの目標)したい、だから(新しい行動)を習慣化する」
それだけで、何とかやってみようという意思が強化されます。
その上で、億劫になっていることのイメージの色を変える(オレンジ色や金色に変える)のです。
(1)「~(あなたの目標)したい、だから(新しい行動)を習慣化する」
(2)習慣化したい行動の色を元気がでる色に変える
このセットが、すぐにできる一番シンプルな習慣化のコツです。
目標なんて思い浮かばないという方は、
(2)習慣化したい行動の色を元気がでる色に変える
だけでもかまいません。
是非試してみてください。